外耳道皮膚の炎症です。痒みや痛み、耳だれ、耳閉感などが主な症状です。綿棒などで耳をいじりすぎた、汚れが溜まったなどが原因となり、細菌や真菌(かび)の感染症を起こします。また外耳道は脂漏性皮膚炎の好発部位で、脂漏が炎症の原因となっていることもあります。細菌培養検査などを実施し、原因に応じた治療をします。
みみの診療案内
Ear
みみの診療案内
Ear
耳痛には鑑別すべき疾患が多くあります。当院ではファイバースコープを用いて、鼓膜所見をモニターで一緒に確認しながら診断いたします。
耳閉感は、外耳道・鼓膜の異常、中耳疾患、内耳疾患、耳管機能障害(上咽頭、鼻疾患)などで生じます。原因が耳そのものに無いこともあります。
難聴は、伝音難聴(鼓膜・耳小骨など音を伝える部位の障害)と感音難聴(内耳・聴神経など音を神経シグナルに変換する部位の障害)に分けられます。難聴の適切な診断、治療、対処は、耳鼻咽喉科医にとって最も知識、経験、技量が問われる分野です。
突発性のめまいの原因が、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)であることは約2-3%程度であり、突発性のめまいのほとんどは、何らかの耳の障害と考えられています(国立循環器病研究センター)。
外耳道皮膚の炎症です。痒みや痛み、耳だれ、耳閉感などが主な症状です。綿棒などで耳をいじりすぎた、汚れが溜まったなどが原因となり、細菌や真菌(かび)の感染症を起こします。また外耳道は脂漏性皮膚炎の好発部位で、脂漏が炎症の原因となっていることもあります。細菌培養検査などを実施し、原因に応じた治療をします。
中耳炎には、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などがあります。
中耳炎は、鼓膜より深部・中耳の炎症の総称です。風邪をひくと、鼻・副鼻腔、鼻咽頭に細菌の二次感染を起こします。多くは、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ菌、ブドウ球菌など上気道感染症を引き起こす細菌の感染症です。お子さんは耳と鼻を繋ぐ管(耳管)が未熟なため、鼻から耳まで細菌感染が拡がり易く、急性中耳炎に罹患しやすいです。大人でも風邪をひいている時に、飛行機に乗ったり、山に登ったり、潜水をしたりすると中耳炎になることがあります。
小児の中耳炎は完治を確認するまで治療をしないと、難聴を残すことがあるので注意が必要です。
突然、左右の耳の一方の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいを伴うこともある原因不明の病気です。40~60歳代の働き盛りに多くみられ、ストレス、過労、睡眠不足、糖尿病などがあると発症しやすいことがわかっています。聴力を回復させるには、できるだけ早期に治療を開始することが重要です。当院では難聴の重症度に応じて、内服薬または点滴薬で治療をしています。重症の方は入院での治療をお勧めすることもあります。
加齢による聴力の低下は40歳代から始まります。75歳以上では約半数が難聴に悩むようになります。加齢性難聴を放置すると社会生活に支障をきたし、認知症のリスクが大きくなります。日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医の元で、ご自身の聴力にあった補聴器を作ることが大切です。
めまいの中で最も多くみられる内耳の疾患です。内耳にある重力を感じ取るための装置(耳石器)から耳石が脱落し、三半規管に入り込むと発症すると考えられています。
当院では薬物療法に加えて、めまいの頭位リハビリテーションで、早期回復を目指します。
日常生活に支障をきたすほどの強い回転性めまい発作の繰り返しと、聴力の悪化、耳鳴りを特徴とする病気です。内耳の内リンパ液が過剰になると発症すると考えられています。
基本的には体の病気ですが、発症や経過に心理的ストレスの相関がみられることの多い心身症の側面があります。ストレス対処や生活習慣の見直しも重要です。
顔を動かす神経、顔面神経の麻痺です。多くはヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスによる神経炎ですが、稀に脳血管障害、外傷、中耳炎、耳下腺癌が原因になることがあります。
水痘・帯状疱疹ウイルスによるRamsay-Hunt症候群では、耳痛・耳介の帯状疱疹、難聴、めまいを伴い、重症例が多くなります。突発性難聴と同様に発症後早期の治療が重要です。当院では、抗ウイルス薬やステロイド薬などを使い重症度に応じた治療で、表情、聴力に後遺症を残さないことを目指します。最重症の方には、入院治療や顔面神経減荷術をお勧めすることもあります。